トラフィック配信・受信ツール「Iperf」の使い方
              実際にデータを流してQoSの設定を確認したい人に

ルーターに設定したQoSを検証してみたい人のために
ルーターにQoSの設定をしたときに疑問に思うのが,「本当にそのとおりに動作するのか?」ということ。
そこで,トラフィックを流した際の帯域を表示してくれるフリー・ソフト「Iperf」を使って,動作検証をしてみましょう。
ここでは,IperfをGUI上で操作できる「Kperf」というソフトを使ってみます。
トラフィック観測ツール「Iperf」をインストールする
「Iperf」は,ネットワークに指定した帯域のトラフィックを流すツールです。
2台のパソコンにインストールして,片方をクライアント(送出側),もう片方をサーバー(受信側)として動作させます。
クライアントからサーバーにトラフィックを流して,送受信した帯域幅などを計測できます。

Iperfはコマンドラインで操作するツールですが,これをGUIで操作できるようにしたJperfというツールがあります。
そして,これらを,cygwinを使ってWindows上で操作できるようにしたKperfというツールがあります。
今回は,このKperfのインストーラをダウンロードして,インストールしてみましょう。

●Kperfのダウンロード先(National Laboratory for Applied Network Research)
http://dast.nlanr.net/projects/Iperf/

まずは,上のページにアクセスして,ページ中ほどにある「kperf_setup.exe」をダウンロードします。
この記事を書いている時点の最新版は,Iperf2.0.2です。


ダウンロードすると,以下のようなアイコンが出現します。
これをダブルクリックしてインストール開始!


インストール画面が出てくるので「Next >」を選んで次に進みます。
ちなみに,内容を読むと,「このインストーラにはIperf2.0.2とJperf1.0の二つのプログラムが入っている」とあります。


数秒経つとインストール完了です。
「Close」ボタンを押してインストールは終了です。


インストールが完了すると,下のショートカット・アイコンが出現します。
これが,Iperf(Jperf)の起動アイコンです。


このインストール作業を,クライアント側のPCとサーバー側のPCの両方で実施しておきます。
Iperfの設定と実行方法
サーバーとクライアント側の両方とも,操作する画面は同じです。
設定をして,サーバー側(送出側)とクライアント側(受信側)を指定します。

●サーバー側の設定
サーバー側PCは,トラフィックを受信する側のPCです。
一番上の「Type」をServerにして,「ProtocolでTCPかUDPを選びます。
その下の「Client Limit」は,クライアントPCのIPアドレスで,「Port」がトラフィックのポート番号です。
以上がサーバー側の基本設定です。

下の「Reporting Format」の部分が,結果の表示設定です。
「Report Interval」を1にしておくと,1秒ごとに受信帯域を表示します。
「Bandwidth Graph PopUp」にチェックを付けておくと,受信後に帯域をグラフ表示してくれます。

以上を設定した状態で「Run」ボタンを押すと,トラフィックの受信を待機します。


●クライアント側の設定
クライアント側PCも同じ操作画面を使います。
クライアント側は,「Type」をClientにしておき,「Protocol」はサーバー側と合わせます。
「Server」部分には,サーバー側PCのIPアドレスを入力します。
「Port」もサーバー側と合わせておきます。

プロトコルにUDPを選択すると,送信できる帯域幅を指定できます。
それが,画面中ほどの「UDP Bandwidth」の部分です。
今回は,1Mビット/秒のパケットを送ってみるので,「1M」と入力します。
また,画面下の「Reporting Format」の欄にある「Transmit」の部分が,トラフィックを送信する時間です。
以下は,「10秒間」に設定した例です。

以上を入力した状態で「Run」ボタンを押します。
すると,サーバー側PCあてに1Mビット/秒のUDPパケットを10秒間送出します。



●サーバー側PCで実行結果を確認
送信がうまくいけば,サーバー側PCで以下のようなレポートが表示されます。
1秒間隔で受信したトラフィックの帯域幅などを表示します。



トラフィックの受信が終わると,トラフィックを受信した際の帯域幅のグラフ表示が出現します。
横軸が経過時間で,縦軸が受信ビットです。
19秒の間に平均して54.3kビット/秒を受信したことがわかります。


QoSの設定によって,受信トラフィックが一定量に抑えられているのがわかります。
このように,ネットワークでQoSが効いているかどうかを確認できるわけです。

また,プロトコル(TCP/UDP)やポート番号を設定することによって,トラフィックの種類を指定できます。
そのため,トラフィックの種類を指定したQoS設定の検証も可能です。
また,1台のPCで同時に複数のIperfを稼働することもできます。
最新情報は公式サイトで
Iperfはフリー・ソフトで,今も定期的に最新バージョンが更新されています。
最新情報は,以下の公式サイトをご覧ください。
・Iperfの公式サイト
 http://dast.nlanr.net/projects/Iperf/

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